進修館高等学校は、かつて市内にあった3つの学校が統合して開校した、行田市唯一の県立高校です。校名は、江戸時代にこの地を治めていた忍藩の藩校である「進脩館」の名を受け継いだもので、地域の皆様に愛され支えられながら、今年110年目を迎えた県内有数の伝統校です。
本校は総合学科と工業系3科(電気システム科・情報メディア科・ものづくり科)を持ち、生徒の多様な学びを支えています。
総合学科は5系列を有し、自らの興味関心に応じて幅広い選択科目の中から自分の目標に必要な科目を選択するなど、個性を生かして主体的に学ぶことができます。工業系3科では、社会で即戦力となれるよう極めて専門性の高い学びや資格の取得を通して、プロのスペシャリストを育成します。さらに、自ら主体的に夢に向かって努力する生徒の皆さんを、きめ細かく丁寧な進学・就職指導、情熱を持った部活動指導等で支援する教職員がいます。
これまでに卒業生は埼玉県内の様々な地域でリーダーとして活躍しており、その数は5万人を超えています。近年は、国立大学や難関私大へ合格する生徒もいます。一方、工業科での学びを活かして、技能五輪候補選手の試験に合格する生徒も複数名います。これらを実現できるのも、生徒の興味関心や進路実現に向けた幅広い知識、高度の専門技術や技能を習得できる充実した教育環境が整備されているからです。
また、本校独自の探究活動である「行田學」にも、地域の皆様の御協力を得ながら取り組んでいます。これは地域課題の解決というミッションを通して、課題に向き合い、仲間と協働して、その解決に向けて主体的に活動できる資質能力の育成を図るものです。この探究活動を通して、地域に開かれた・地域とともに生きる学校を目指しています。
本校の校歌の中に、「力を鍛え智を学び 広き世界をいざ築かん」という一節があります。皆さんの前に広がる世界にはどういう未来が待っているのか、予想もつかない時代になりました。しかし、その未来を創っていくのは、今この時代を生きる生徒の皆さんです。進修館高校は、そんな時代を生き抜くため、みずみずしい感性を持ち、心豊かで主体的に学ぶ生徒を育て、未来を生きるための基礎力を育んでいきます。
校歌にはまた、「希望の道をいざ進まん」という一節もあります。生徒が希望の道を進んでいけるよう、進修館高校は全力で支え、応援していきます。
中学生の皆さん、私たちと一緒に進修館高校で充実した高校生活を送り、一人ひとりの夢を実現してみませんか。
埼玉県立進修館高等学校
第11代校長 榎本 貴一